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脳性麻痺の少年、懸命のリハビリ=担当療法士の結婚式に参列

 サンタカタリーナ州南部オルレアンスの理学療法士エドゥアルダ・ボルゲザンさんは半年前、車椅子の少年ダヴィのリハビリ担当となった。
 その頃の彼女は、その少年が自分の結婚式で自力で歩き、ページボーイ(聖書を祭壇まで運ぶ役割の男の子)の役を果たせるほど回復するとは夢にも思っていなかった。
 しかしそれは今月の初めに起こった。
 6歳のダヴィ君が歩行補助器具を使って歩を進める様子を収めた動画は、1週間で視聴回数20万回を記録した。
 「私は、ダヴィが成し遂げた事は『快挙』と言えると思う。私も彼が歩けるように頑張ったし、彼の両親もそれを望んでいた」と、結婚式のビデオを見ては、毎回泣いてしまうというエドゥアルダさんは振り返る。
 ダヴィ君は生まれつき脳性麻痺によって運動機能が著しく低かった。
 彼は1歳半で特別養護児童・保護者支援センター(APAE)に通い始め、特別な理学療法と四肢の機能回復処置を受けていたが、この頃は車椅子で移動するのが精一杯だった。
 しかし、エドゥアルダさんと出会った半年前に特殊スーツを使用し始めてからは、その進歩は急速だった。
 「私たちは特殊スーツを使っての訓練プログラムを組んだ。彼の進歩がとても早いから、結婚式でページボーイを頼めるのではと思った」
 結婚式の興奮の後、エドゥアルダさんはダヴィ君との地道な訓練に戻った。
 「今は彼が独力で座って、立って、物を手に取れるようになるのを目指して頑張っている」とエドゥアルダさんは語る。
 ダヴィ君の母親のシェイラ・デ・ソウザ・マルコスさんは、「必ず息子は歩くと、常に希望を持ち続けていたけど、こんなに早く息子が歩けるようになるなんて。何と言って良いか分からない位、うれしい」と語る。(13日付G1サイトなどより)