「あなたにサウダーデ」＝元商議所副会頭がＣＤ制作

ＣＤのジャケット2

　繊維製品の大手メーカー、クラボウ（倉敷紡績）の現地法人クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイルで取締役社長だった上野秀雄さん（５７、東京）が４月、音楽ＣＤを自主制作した。タイトル「あなたにＳａｕｄａｄｅ」には約１０年間勤務した当地への感謝、望郷が込められた。
　１９９７～０１年に駐在し、０９年からは現地社長として２度目の赴任を経験。商工会議所では総務委員長、副会頭などを歴任し、昨年６月に帰任していた。滞伯中は趣味のギターに勤しみ、歌手の青木カナさんの教室に通いながら、音楽仲間とライブ活動なども行なった。
　帰国後に馴染みのライブハウスで弾き語りをしていたところ、東京・上野のフォーク居酒屋「旅のつづき」オーナーでプロの作曲家、国安修二さんの気に止まり、離伯直前に制作した同曲のレコーディング協力、作品化が決まったという。
　ジャケットは同店社員の川島千枝さんが撮影、プロのギタリストでアレンジャーの佐々木章さんが編曲に携わった。「プロの方々によってアマチュアの楽曲を壮大に仕上げていただいた。ブラジルやコロニアについて熱心に耳を傾け、その上で構想を練って下さった」と感謝し、「アミーゴたちへのサウダーデ、コロニアの皆さんが祖国に抱く望郷の想いを詞に綴り作曲した」と作品への思いを語った。
　同作はインターネットによる配信サービス「ｉＴｕｎｅ」「アマゾン・デジタルミュージック」から購入できる。