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現時点で聖市市長選2番人気のマルタ氏(Pedro Franca/Agencia Senado)
現時点で聖市市長選2番人気のマルタ氏(Pedro Franca/Agencia Senado)

サンパウロ市市長選アンケート=ルッソマノが依然強し=マルタが対抗馬として浮上=エルンジーナも健闘中=4位ハダジには悪いデータも

 14日、10月のサンパウロ市市長選に関するダッタフォーリャ最新データが発表され、セウソ・ルッソマノ下議(ブラジル共和党・PRB)を、元市長(2001~04年)のマルタ・スプリシー上議(民主運動党・PMDB)が追う展開となっている。15日付フォーリャ紙が報じている。

 今回の調査は12~13日にサンパウロ市内1092人を対象に行ったもので、ルッソマノ氏が25%の支持率を得て、トップとなった。同氏は12年の選挙でも投票直前まで支持率1位だった。
 2位にはマルタ氏が16%で続いている。昨年の10月の調査ではルッソマノ氏が34%の支持でマルタ氏が13%だったので、その差は縮まって来ている。
 その後は、マルタ氏と同じく元・労働者党(PT)で1989~92年に市長を務めたルイーザ・エルンジーナ下議(社会主義自由党・PSOL)が10%で追っている。
 PTの後輩で現職のフェルナンド・ハダジ市長は、8%で4位と出遅れている。また、党内選出が遅れ、出遅れ気味の民主社会党(PSDB)のジョアン・ドリア氏は現時点で5位(6%)。ただ、ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事のはからいで政党連立が多く、選挙放送ではルッソマノ氏の6倍以上という、圧倒的な時間を持つドリア氏の伸びしろは大きい。
 以下、マルコ・フェリシアーノ下議(キリスト教社会党・PSC)が4%で6位、ドリア氏とPSDB出馬候補を争ったアンドレア・マタラゾサンパウロ市市議(社会民主党・PSD)は3%で7位だった。
 また、今回調査では、ルッソマノ氏が議員秘書に自分の会社職員を雇っていた疑惑で有罪になったときを想定し、同氏抜きのシミュレーションも試したが、2位以下の候補の順位が一つずつ上がるだけで、大きな変動はなかった。
 ハダジ現市長にはさらにいくつかの悪いデータも出ている。まず、「この候補には絶対に入れたくない」という拒絶率が、ハダジ氏は45%で圧倒的に1位だった。次は同性愛者や黒人への差別発言で知られるフェリシアーノ氏の32%で、マルタ氏が31%で続いている。
 決選投票に進んだ際のシミュレーションでは、ハダジ氏はルッソマノ、マルタ、エルンジーナ氏に敗れただけでなく、ドリア氏にも34%対30%で敗れるというデータがあがっている。