下院憲政委員会が14日、エドゥアルド・クーニャ前下院議長(民主運動党・PMDB)から出ていた、倫理委員会での同議長罷免を薦める決定への異議申し立てを却下した。これで、8月以降の本会議でのクーニャ氏罷免が実質上決められたことになった。15日付伯字紙が報じている。
クーニャ派は13日以降、憲政委員会での投票を休会後の8月以降にずらすよう工作を行い、14日も「政倫委員会での投票のやり直しを」と求めたが却下された。
クーニャ氏の訴えはその後、48対12で退けられた。クーニャ派は「議長辞任で任期を終えた」とし、本会議での罷免投票を行わないよう求めたがかなわなかった。
クーニャ氏は「倫理委員会の手続きが違法なのは明らかだ」と語り、最高裁に訴えるとした。だが、最高裁は5月7日にテオリ・ザヴァスキ判事が議長停職を決めた後の全体審理でも11―0でテオリ判事の判断を支持し、その後もクーニャ氏のラヴァ・ジャットでの2度目の被告の判断も全判事一致で決めている。クーニャ氏の味方になる勢力が誰一人としていない現状では、覆ることはまずないと思われる。
最高裁は既に休暇に入っており、最高裁が同氏からの控訴を受けるのは8月となるため、下院での罷免の全体投票はそれ以降となる。