14日夜、フランスのニースで起き、多くの死傷者を出したトラック事故はテロが疑われ、世界中を悲しみに包んだ。規模や背景こそ全く違え、サンパウロ市でも13日夜、トラックが民家に激突し、死傷者を出す事故が起きた。現場は北部ジャルジン・ペリのサンタイネス道沿いの広場で、制御を失ったトラックが広場に突入し、仮設食堂を破壊。駐車中の車に衝突後も、自転車と民家2軒にぶつかって止まった。仮設食堂ではこの日、サンパウロのリベルタドーレス杯のテレビ中継を流していたこともあって人が多く、14歳の少年1人が死亡、重体の13歳少年を含む8人が負傷した。楽しい夜が一転して惨事になるのは悲しい。
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ここ数日、サンパウロ市軍警に関して、怪しい写真が2枚ネットに流出し、軍警が捜査に乗り出している。それは、怪人風のピエロのマスクをかぶった軍警がある少年の頭に斧と銃をつきつけている写真で、撮影場所はサンパウロ市北部のジャサナン地区にあるファヴェーラと見られている。この写真が、何かの事件を示すものかなどの情報は今のところないが、ここ最近、軍警による市民殺害が社会問題化しているだけに、物騒な存在だ。
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17日のサッカーの全国選手権、コリンチャンスは本拠地イタケーラにサンパウロを迎え、クラシコ(伝統戦)を行う。コリンチャンスが勝ち、敵地で対インテルナシオナル戦を行うパルメイラスが引き分けか負ければ首位が入れ替わるので、コリンチャンスには大事な一戦だ。一方、リベルタドーレス杯敗退直後のサンパウロは気持ちを切りかえられるか。