ブラジルを製造拠点として、中南米カリブ地域への市場進出に攻勢を強めるトヨタ自動車。今年、4月に販売開始となった新型「エティオス2017」のペルーへの輸出開始を記念して、今月12日、同車種の製造拠点であるソロカバ工場で記念式典を行った。ブラジルから南米地域への輸出は、13年アルゼンチンを皮切りに、14年パラグアイ、ウルグアイに続き、4カ国目となる。
式典には、スティーブ・セイント・アンジェロ・ブラジル最高経営責任者、ブラジルトヨタ・近藤剛史社長、ペルーブラジル・イデル・シフエンテス販売部長らが出席し、同市のアントニオ・カルロス・パヌジオ市長らが来賓として訪れ、お祝いムードが広がった。
スティーブ最高経営責任者は挨拶で、「ペルーへの輸出開始により、トヨタはラ米地域におけるの子会社間での協働による相乗作用の重要性を示した」と強調し、「消費者の利益のために、トヨタ車の品質、耐久性、信頼性の違いを同国市場でも浸透させていきたい」と意気込んだ。
トヨタはラ米カリブ地域での一人あたりの自動車保有台数はまだまだ低いとし、同地域に向けた輸出拠点するとの意気込みで、積極的投資を図ってきた。エティオスの品質改良により、販売台数を伸ばしてきた一方で、中南米初のエンジン工場を今年、ポルトフェリスに開所させた。
昨年は3万9千台を南米地域へ輸出し、今年は4万2千台を見込んでおり、うちエティオスだけで2万6千台という。今年の上期には、すでに昨年比16%増となる2万904台を輸出しており、そのうちエティオスだけで1万1137台、前年同期比44%増となっている。
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