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「生徒倍増計画」テーマに=第59回全伯日本語教師研修会

参加者全員と集合写真

参加者全員と集合写真

 ブラジル日本語センター(立花アルマンド敏春理事長)が主催する第59回全伯日本語教師研修会が15日午前、開校式を行った。アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、ペルーなど近隣4カ国からの参加者を入れ、約90人が集まった。15~17日の3日間「生徒倍増計画 ~ちょっと現場改善」をテーマに研修に励む。
 午前9時の開校式で立花理事長は、40年間日本語教育にかかわってきた経験から、ブラジルの治安問題や教育行政不在が子供たちに与える悪影響を憂い、「生徒たちが日本語教育を通して客観的な視点が持て、ブラジルを良くできる人材になるように頑張ってください」と参加者を激励した。
 JICAの佐藤洋史次長は、「各地の日本語学校を見て回ったが、みな非常に熱意を持って取り組んでいる。JICAボランティアの半分は日本語教師。引き続きJICAも積極的に関わっていきたい。この3日間、色々なアイデアを出し、他校と協力して、新たなものを生み出してもらいたい」と挨拶した。
 国際交流基金の松尾博貴副所長も「59回も続けられるのはすごい」と感心し、「『生徒倍増計画』は素晴らしいテーマなので、3日間頑張って欲しい」と語った。
 講師の新宿日本語学校の江副隆秀校長は、「皆さん、左手の人差し指を立て、『シーっ』とやってください」と会場に促した。「指を見てください。ひらがなの『し』になっていますね」と会場を感心させ、「今回の研修ではおもしろいことをたくさん教えたい」と挨拶した。
 15日は中山貴子氏、加藤リジア氏による実践発表や『楽しんで日本語学習』をテーマにした討論会が行われる。16日は松田秀篤氏、多嘉山アントニオ氏などが「4カ国日本語教育現状」を発表する。17日は江副校長による「目に見える日本語」「『実践日本語』の使い方」の講演。