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ガビゴル(Rafael Ribeiro/CBF)
ガビゴル(Rafael Ribeiro/CBF)

一転してガビゴルに人気集中=バルセロナも獲得に熱心

 ヨーロッパのサッカーの移籍市場は8月末まで展開されるが、ブラジルでの今期の目玉が、同じガブリエルでも、違う方のガブリエルに移りつつある。
 当初、目玉となっていたのは、パルメイラスのガブリエル・ジェズスの方だった。彼に高い関心を示していたのはバルセロナやバイエルン・ミュンヘン、インテル・ミラン、PSGで、バルセロナはブラジルまで試合を見に行き、インテルは「何が何でも絶対獲得」と意気込んでいるという情報も聞こえていた。
 だが、ここに来てトーンが変わってきた。それはジェズス自身が「今年中の移籍はない」と発言したためだ。現在、ジェズスは全国選手権で2位に2点差をつけての得点王。長い低迷にあえいでいた名門パルメイラスも、22年ぶりの全国選手権優勝、あわよくば来年のリベルタドーレス杯で18年ぶりの南米一を狙える位置にもある。まだ年齢的にも19歳と3カ月。焦る必要はないということか。
 そうしたこともあり、移籍市場の中心は、「ガビゴル」の異名でおなじみの、サントスのガブリエルに移っている。
 現在19歳11カ月のガビゴルには既に、ブラジル人選手の多いことで知られるチェルシーがオファーをかけたが、ガビゴル自身に断られた。彼は2021年までサントスの契約を更新するとの情報も流れていた。
 だが直後に、今度はユベントスが20万ユーロでガビゴル獲得に乗り出した。これにはガビゴルも検討の余地ありと見たようだが、サントス側は「その値段では出せない」と拒否。すると、ユベントス側は25万ユーロに上げ、獲得に積極的な姿勢を見せている。
 その矢先、今度はバルセロナがガビゴル獲得希望をほのめかしている。これはバルセロナのテクニカル・ディレクター、ロベルト・フェルナンデス氏がバルセロナのスポーツ・サイト「スポルト」に語ったことで明らかとなった。
 同氏は16日にサントスの本拠地ヴィラ・ベルミロで行われたサントス対ポンテ・プレッタ戦を見に行った。これはネイマールの頼みで、既にセレソンでも共にプレーしているサントス司令塔のルーカス・リマのプレーを見て欲しいとのリクエストによるものだった。
 だが試合後、同サイトは、フェルナンデス氏が視察を行った目的を「ガビゴルを見るために行った」と明言した。
 この試合は、ガビゴルにとって、リオ五輪前の最後のサントスでの試合だったが、「このままサントスを去るのではないか」との報道も目立ち始めている。
 なお、リオ五輪ではガビゴルが背番号9、ジェズスが11番で、注目の2人が10番のネイマールの前後を飾っている。(18日付エストラ・サイトより)