フェルナンド・ハダジサンパウロ市長(労働者党・PT)は最新の世論調査ダッタフォーリャで、サンパウロ市政への支持率が低かった事を「サンパウロ市民達が誤解しているせい」だと述べたと19日付フォーリャ紙が報じた。
先週行われた調査で、ハダジサンパウロ市政を「すばらしい」または「良い」と評価したのは全体の14%に過ぎなかった。
ハダジ市長は、サンパウロ市民の誤解は保健部門によく出ているとしている。79%の市民が「医療政策は期待はずれ」としているが、保健所(UBS)での対応を「悪い」または「最低」としたのは11%に過ぎず、緊急外来(AMA)では8%だ。
10月のサンパウロ市長選で再選を目指す同市長は、今後、任期中の実績を説明していくことで理解を求めるとしているが、ダッタフォーリャによれば、決選投票にも進めないとの予想が出ている。
ハダジ市長は、低所得者層向けの住宅が23万戸分不足していることを認め、あと半年の任期中に市が接収した建物を流用することなどを検討中だ。医療設備の増設も予定より遅れているが、これは、同じPTのジウマ大統領が約束した政府からの補助金が出なかった事が理由だと説明した。
同市長の任期中、サンパウロ市は連邦政府への負債を700億レから300億レに減らしている。その他の実績としては、1カ所で診察、検査、手術まで受けられる「オーラ・セルタ」の設置がある。17%の市民が利用した事があり、その半数以上が「良い」「とても良い」と答えている。
「それでも医療施設の待ち時間はまだまだ長いのでは」と問われた同市長は「ロンドンだって、福祉国家スウェーデンの首都ストックホルムだって、問題がないわけじゃない。現市政では、経済的に苦しい中にも関わらず、全ての指標が改善してきている」と答えた。