ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 先週の議長選で下院議長に選ばれたロドリゴ・マイア氏が、エドゥアルド・クーニャ前議長の罷免投票は「8月の2週目からになるだろう」との意向を19日に示した。議会は現在、休みに入っており、8月1日に再開するが、その週は本会議を開催できるだけの下議がまだ揃わないだろうとの予測のもと、その週の内に段取りをつけ、翌週から投票に持ち込みたい意向だ。奇しくも、8月2週目はリオ五輪がはじまって間もない頃。世界中から多くの報道陣が押し寄せ、国際的な注目度も高い時期に、クーニャ氏の議員罷免が決まる可能性があるというわけか。実現すれば、国際的な反響も大きそうだ。
     ◎
 18日未明、サンパウロ市北部ヴィラ・マリアのファヴェーラで火災が発生した。このファヴェーラは2013年から、約2千世帯、7千人が居住する違法地帯として知られていたが、今回の火災で357軒の家屋が焼失し、1400人が家を失った。また、2人の男性が炭化した遺体となって発見され、ひとりは8カ月前からここで生活していた65歳男性と判明したが、もうひとりの身元は確認できていない。寒い時期に住宅を失うのはつらいところだ。
     ◎
 バレーボールのリオ五輪代表(男女)が発表され、08年北京、12年ロンドンと男子チームの中心だったムリーロが代表を外れた。左ふくらはぎを痛めたことと、世代交代の対象となる35歳という年齢が影響した形となった。彼の妻は女子の中心選手でロンドン大会金メダルの立役者ジャケリーニだが、夫婦揃っての地元五輪出場、金取得の夢は叶わなかった。