ホーム | コラム | オーリャ! | 「移民柔道ここにあり」

「移民柔道ここにあり」

 サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市は〃柔道の聖地〃かもしれない。というと言い過ぎだが、強豪地域であることは間違いない。2大会連続で五輪選手を輩出しているからだ。
 過去にこの地で指導した恩村ルイスによって強くなったと聞いて、なるほどと思った。彼は石井千秋さん以来となる柔道界の五輪メダル第2号で、篠原正夫元代表監督の愛弟子でもある。
 「ここでも日系柔道が脈々と受け継がれているんだな」と感じ入った。ロンドン五輪にはレアンドロ・クーニャ選手が出場。今回のリオにはアレックス・ポンボ選手が登場するので、試合日の8月8日に注目だ。
 すでに4年後の候補者として、ジュニア大会で3位に輝いた日系選手がいるよう。彼が東京五輪で輝けば「移民柔道ここにあり」と日本にも伝わるかもしれない。(祐)