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サッカー五輪代表のロジェリオ・ミカーレ監督(Rafael Ribeiro/CBF)
サッカー五輪代表のロジェリオ・ミカーレ監督(Rafael Ribeiro/CBF)

五輪サッカー=ボランチいないけど大丈夫?=ミカーレ監督の奇策か

 8月5日からのリオ五輪に向け、サッカー五輪代表は既に練習に入っているが、このチームに関してブラジルのサッカー・ファンやメディアが気にかけていることがある。それは「ボランチの選手がいない」ことだ。
 ブラジルの場合、セレソンでも通常、ボランチは2人制をとっているが、今大会の五輪代表は「攻撃面はかなり豪華」ともっぱらの評判だが、ボランチに当たる選手が、背番号の1から11番にいないとも言われている。
 背番号を見ると、1番がキーパーのプラス(パルメイラス)で、サイドバックのゼッカ(サントス)とドウグラス・サントス(アトレチコ・ミネイロ)が2と6、センターバックのロドリーゴ・カイオ(サンパウロ)とマルキーニョス(PSG)が3と4で、ディフェンスは予想レギュラーで小さめの番号が埋まっている。
 だが、5番がミッドフィールダーのレナト・アウグスト(北京国安)で7番が本来フォワードのルアン(グレミオ)、8番がミッドフィールダーのラフィーニャ・アルカンタラ(バルセロナ)。そして9~11番が、今回のセレソンの看板フォワード・トリオのガビゴルことガブリエル(サントス)、ネイマール(バルセロナ)、ガブリエル・ジェズス(パルメイラス)と続く。
 ロジェリオ・ミカーレ監督は、取材陣から「ボランチがいないチームで戦うのか」との質問も受けているが、「ありえるかもよ」と答えをはぐらかしている。
 ただ、ミカーレ監督はレナト・アウグストやアルカンタラがボランチを兼務できる選手であることも承知しており、その可能性も否定しなかった。「攻撃型でバランスの取れたチームが好き」という同監督は、「11人で攻撃し、11人で守るだけだ」と、多くを口にしない。
 なお、12~18番までの選手には12番のワラセ(グレミオ)、15番のロドリゴ・ドウラード(インテルナシオナル)、16番のチアゴ・マイア(サントス)とボランチをつとめられそうなメンバーが3人いるが、本番で彼らがボランチをつとめるのか、レナトとラフィーニャがつとめるのかは依然、謎だ。
 また、21日の全体練習では、フォワード登録の4人、ガビゴル、ネイマール、そしてルアンがひとつのチームとして試されている。ルアンは、背番号17のフェリペ・アンデルソン(ラツィオ)が入ると予想されていた2列目中央の位置を守っていた。(20日付オ・テンポなどより)