世界的な食品メーカーのジェネラル・ミルズが21日、ブラジル国内の製造ラインの一部を停止すると発表したと22日付フォーリャ紙が報じた。
ジェネラル・ミルズは、日系人にもお馴染みの与喜(Yoki)や北野(Kitano)のほか、アイスクリームのハーゲンダッツやブラジルVeryGurtといった商標を持っている。
同社では、今回の生産ラインの停止は与喜、北野などの商品の製造停止は意味しないと明言した上、販売量が減っているため、生産拠点の移動などで生産活動を縮小し、生産性向上を図る必要が生じて決めた措置だと説明している。
具体的には、サンパウロ州マリリアにある工場と配送施設を閉鎖すると共に、サンベルナルド・ド・カンポにある工場で生産していた商品も別の工場で生産するという。また、これらの措置に伴い、従業員400人を解雇する事も同時に発表した。
フォーリャ紙によると、ジェネラル・ミルズは今回閉鎖が発表された2工場を含めると、ブラジル国内に八つの工場を持っている。2015年の同社全体の売上は166億ドルで、純利益は17億ドル、従業員の総数は4万2千人とされている。