8月5日からはじまるリオ五輪のサッカー男子代表でひとつの目立つ勢力がある。
それは、18人の登録選手のうち5人がサントスに所属、あるいは出身者ということだ。現在の所属選手はガブリエルとチアゴ・マイア、ゼッカの3人、出身者(かつての在籍者)はフェリペ・アンデルソン(ラツィオ)とネイマール(バルセロナ)だ。
サントスの若手育成は、2010年前後にネイマールとガンソ(セヴィージャ)のブームが起きた頃から定評があったが、この2人以降も、国を代表する若手選手が次々と育っていることになる。
サントスはこの五輪世代のみならず、さらに下の世代にも代表を抱えている。U―20にはボランチのギリェルメ・ヌーネス、U―18にもミッドフィールダーのアンドレ・アンデルソン、タイウソン・ゴンサウヴェス、フォワードのニコラス・ベルナルドと3人の代表がいる。
サントスはまさに「若手有望選手の工場」とも言えるところだが、その秘訣を、現在23歳でイタリア名門ラツィオのエースになっているフェリペ・アンデルソンはこう語る。
「サントスが良いのは、良い選手がいると、年齢に関係なく、すぐに試合に出してもらえることだ。そうすると、若い選手にやる気が出る。だから、サントスに入りたい子が増えるんだよ」。
現在もサントスは、エース、ガブリエルが20歳前なのにイタリアの名門ユベントスから獲得オファーが来るなど、その宝庫ぶりを示している。だが、そんなチームがなぜか、2011年にネイマールとガンソを擁してリベルタドーレス杯を制して以来、大きなタイトルを取っていないのも摩訶不思議だ。(25日付エスポルテ・サイトより)
タグ:サッカー ネイマール リオ五輪 サントス 写真ニュース