リオ五輪まで10日を切ったが、25日以降、リオ市内では、五輪関係者や選手の移動をスムーズにするため、各所で新たな交通規制が始まっているので注意が必要だ。
25日付G1サイトやリオ市役所公式サイト、アジェンシア・ブラジルなどによると、新たな規制の対象となるのは路面に「リオ2016」と書き込まれた道路で、隣の車線との間に引かれた線の色で、走行出来る車の種類を示している。
最も規制が厳しいのは緑の線が引かれている車線で、五輪のマークが入り、選手や会場で働く人などを乗せる認定車両など、当局から許可を得た車だけが通行できる。青の線が引かれている車線は、選手やその家族を乗せた車やバス、タクシー用だ。リオ2016の文字だけで線が引かれていない道路は一般車両も通行出来るが、五輪関係車両が通行する場合は譲るよう求められている。
緑の線が引かれた車線がある道路は、ジョアー高架橋やトランスオリンピカ、リーニャ・アマレラ、ヴィア・エスプレッサ、イパネマのヴィエイラ・ソウト大通り、レブロンのデルフィン・モレイラ大通りなどで、規制開始は31日から。
青の線が引かれた車線の場合は、25日から規制されている道路と31日から規制が始まる道路がある。25日から規制されているのは、南部と中央部のBRS(バスとタクシー専用車線)で、31日から規制が始まるのは、ニーマイヤー大通りやブラジル大通り(フランシスコ・ビカーリョ大通り~トレヴォ・ダス・マルガリダス間)、ガレオン空港と周辺(フンドン島)などだ。
いずれの道路も、許可されていない車が当該車線を走行すれば罰金が科せられる。罰金は1500レアルと発表されていたが、25日に裁判所が一般道での専用車線侵入の場合の罰金額(85・15レアル)との差が大き過ぎると判断し、罰金徴収を差し止める暫定令を出したため、リオ市役所が控訴中だ。
なお、リオ五輪にあわせた市街化計画で敷設された新型電車(VLT)は、25日から料金徴収が始まったが、徴収初日は電力供給ミスで運行開始が1時間遅れるトラブルがあった。また、一時的にリオカードが課金不能になったり、国立ガン院の職員ストでサントスドゥモン~パラーダ・ドス・ナヴィオス間の運行が15分間止まったりするトラブルもあった。