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罷免賛成派が抗議行動延期=反対派は31日に決行確認

 ジウマ大統領罷免賛成派の「モヴィメント・ブラジル・リブレ(MBL)」と「ナス・ルアス」は、上院の罷免審理が八月末となることなどを受け、31日の抗議行動を8月21日に延期したが、「ヴェン・プラ・ルア」は31日に175市で抗議行動を行うと26日付伯字紙が報じた。
 「ヴェン・プラ・ルア」は、ジウマ大統領罷免、ラヴァ・ジャット作戦支持、検察庁作成の汚職撲滅プロジェクト支持、汚職関与の政治家逮捕と政治改新、政治家の不逮捕特権廃止の五つの要求を掲げている。
 MBL主導者のキム・カタギリ氏は、「31日は教育機関の休暇最終日で、PT支持、罷免反対派の集会もある」ため、参加者が少ないし、上院の罷免審理はまだ先だから延期したという。
 31日は、40以上の団体や労組が参加するPT支持、罷免反対派の前線「ブラジル・ポプラール」や「ポヴォ・セン・メード」が、ブラジル各地で抗議行動を行う。サンパウロ市では午後2時にピニェイロスのラルゴ・ダ・バタタに集まり、レボウサス大通りとコンソラソン通りを経てセントロまで行進する。市保安局は対立団体の衝突回避のため、同経路を禁じていた。
 現時点では、上議81人中38人が罷免賛成、18人が反対、無回答が19人、未決定が6人。54人が賛成票を入れれば、弾劾裁判開始が決まり、そこでも54票が入れば、罷免決定となる。