リオデジャネイロ市北部ペーニャのアレーナ・ジクロで24日、ブラジル人理髪師による大会「バターリャ・ドス・バルベイロス・ブラジル」が開催され、会場は応援や歓声で熱狂した。
会場の壁のモニターが制限時間を表示する中、デザイン部門の理髪師たちが剃刀やはさみ、バリカンで作品を作り上げていく。最終戦は「Rio 2016」をテーマに始まり、五輪前で最も熱狂した試合となった。
大会創設者のエリカ・ヌネスさんは「リオ五輪はリオデジャネイロ市を世界に示し、大会が喜びと興奮をもたらす。来週からはこの特別なイベントのせいで町全体が興奮の坩堝の中で過ごすはずよ。そういう意味で、大会の日程を決めたときから、最終戦のテーマは『Rio 2016』に決めていたの。そうすれば、コミュニティの人々も何らかの形で同じ空気を共有することが出来るでしょ」とテーマ選定の理由を語った。
最終戦では、ロニエリソン・コスタ(リオデジャネイロ)、マルセロ・アンデルソン(サンパウロ)、エスマエル・サントス(バイーア)、ナタニエル・アルメイダ(ミナス・ジェライス)の4人が、会場から選ばれたモデルに40分でデザインを施した。
提示されたデザインは、ブラジル人ヨット選手のトルベン・グラエル、五輪マスコットのヴィニシウスとトム、コルコバードのキリスト像と「Rio 2016」の文字、五輪マークを組み合わせたオリジナルの三つで、最終的には、キリスト像と「Rio―」、五輪マークを組み合わせたデザインでその技が競われた。
3人の審判による評価の結果、選ばれたのは、リオ市出身のサンパウロ州代表者、マルセロさんで、モデルのような髭をたくわえた口元に勝利の喜びを表した。
「五輪開催前にただ一人の勝者になれた。リオ五輪というテーマはこの競技会に不可欠だった」というマルセロさんは、ネイマール選手の整髪を夢見ている。「(実現すれば)とても誇らしい。私はネイマールが望んだようにデザインしてみせる。彼が所属するバルセロナやブラジル代表チーム(セレソン)のシンボルになるかも知れないね」と喜びを表した。
マルセロさんのモデルになったワシントン・サントスさんは、リオ五輪でブラジルのサッカー代表チームが金メダルを獲得することと、ネイマール選手を見ることを夢見ている。自身の頭に「リオ五輪」の文字が刻まれたことを誇り、「とても格好良いし、五輪が楽しみになった」と語った。
優勝したマルセロさんは「この優勝でリオ五輪への興奮が一段と高まった。本番が楽しみだ!」と喜んだ。(26日付リオ2016公式サイトより)
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