本日の本紙でも報じているように、リオ五輪開催まで10日を切った現時点で、ブラジル民の五輪への盛り上がりがもうひとつ高くないのは事実だ。経済や政治でブラジルが大きな問題を抱えている最中で、それどころではないという事情もあるにはある。ただ、それ以前に、ブラジルに限らず、南米が五輪で盛り上がったことが歴史的にないのもまた事実だ。それは、「金メダルを一つでも取ればもうけもの」といった感じの南米諸国のこれまでのメダル獲得数を見てもそうだし、ブラジル内でも、時差の少なかった前回ロンドン五輪でさえ、テレビ中継はされても、話題としては盛り上がらず。リオ大会が、そんな南米での五輪観を変えられるか。
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SPトランス社発表のデータによると、今年上半期にサンパウロ市のバスで最も強盗被害にあったのは、西部ラッパから発着する8055―10線で、7回も被害にあっている。ラッパを走るバスは他路線でも被害が多く、8040―10線で5回、8050―10線で4回を記録。これ以外には5回の線が一つ、4回の線が二つしかないから、ラッパ発着の路線での発生数は異常だ。事件はアンニャンゲーラ道始点付近で起きたという。
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サンパウロ州保安局は26日、サンパウロ市パウリスタ大通り付近で、少なくとも3人の女性を注射器で襲った男性容疑者の似顔絵を公表した。この容疑者は7月中旬から下旬にかけて、同パンプローナ通りや、地下鉄4号線に乗っていた女性に近づき、注射をうった。3人の内2人は事件後に病院に行って投薬を受けたが、その内の1人は、嘔吐などで仕事を休む必要も生じた。
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