90周年式典を迎えたアリアンサ第2移住地。盛大に式典が行われた。その時、村の日系人宅に宿泊をしたという鳥取慶祝団からは、「歴史を感じたホームステイだった」と充実感を漂わせる一方、「深刻な過疎化の現状も垣間見た」との不安視する声ももれた。
「土地を引継いだ長男は、地元で結婚相手が見つけからず、勉強のために村を離れた次男以下は帰ってこない」とか。都市への人口流入による地方の急速な過疎化という、日本と同じ問題が深刻化している。
移住地は移民の原点そのもの。700人超の集客力を見せ、地元の連帯意識の強さを示しただけに、開拓精神も風化させないようにしたい。
例えば、都市に住む子供たちに農村体験ツアーを作って受け入れてみてはどうか。農作業を体験して大変さを知り、村民から先人たちの苦労話を聞ければ、お爺ちゃんお婆ちゃんを見る子供たちの目が変わるかも。(航)