昨年12月12日にサンタカタリーナ州フレイ・ロジェリオ市のラーモス移住地へ届けられた「ナガサキ誓いの火」。その正式な灯火式典が五輪開催中の8月9日、長崎原爆の日に行なわれる予定だったが、「延期」と連絡があった。同書面によれば《ブラジル国内の政治的・経済的混迷により遠隔地の小さな移住地にもその影響が及び、フレイ・ロジェリオ市も他の自治体同様に財政的に大きな影響を受けており、予定されていた灯火台整備及び灯火セレモニーを延期せざるを得ないと連絡が入りました。現状では、正式な灯火セレモニーの開催時期を明確に出来ない状況ではあります》とのこと。とはいえ、すでに同地の平和史料館の種火台で維持管理されており、「分灯」の役割は果たしている。あとは、いかに語り継ぐか―が問題か。