ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の『7月度代表者会議』が先月28日、文協ビル同会議室内で行われた。日本祭りを無事に終えて終始穏やかな雰囲気のなか、来年第20回を迎える同祭を見据えて総括が行われたほか、今月開催される県連創立50周年記念式典に関する議題が報告された。
挨拶に立った山田会長は、約16万8千人の来場客を迎え大盛況で閉幕した同祭について、「開催を危惧していたが、無事に終わり、来年に繋げられて良かった」と安堵した表情で語り、関係者の労をねぎらった。
同祭の継続的実現のために、市場調査、広報活動、協賛企業への働きかけの重要性を訴え、刷新を図ってきた市川利雄実行委員長。「祭り当日の協賛企業要人を招いたレセプションでは、47都道府県の郷土食を提供する新趣向で楽しんで頂けたのでは」と手応えを感じているようだ。
スポーツ広場でパラリンピック選手を招いた競技披露など積極支援したトヨタ自動車からも「大変満足している。翌年も引き続き協力していきたい」との意向が伝えられたと言う。
当日のアンケート調査によれば、非日系人の来場者が51%で、日系人の49%を上回っており、「日本祭りは日系人のイベントから、サンパウロのイベントになった」と表現し、同祭の成功を喜んだ。
今後の課題として「プロのマーケティングが必要」と語る。今回特に力を入れた広報について「最小の投資で最大の効果が得られた」としてソーシャル・メディア活用の重要性を指摘。そのためにも、「若者を取込んで活性化を図っていかなければ」と強調した。
第20回日本祭りの日程は16年7月7~9日ですでに決定。会場費は103万6千レアルで、今月中に運営するGLイベンツ社と契約が結ばれる見込み。来年のテーマの議論が開始されており、「いいアイデアがあればぜひ教えてほしい」と県連事務局で随時募集している。
今月7日午前9時半からサンパウロ州議会で開催される県連創立50周年では、河村健夫元官房長官が出席するほか、岸田文雄外務大臣、世耕弘成内閣官房副長官ほかからの祝電が届いている。県連は各県人会から5人出席を呼びかけてきたが、まだ131人しか集まっておらず、定員まで100人程度の余裕がある。
山田会長は「これまで県人会は縦割り社会で横の繋がりがなかった。活性化に向けた課題があるなかで、50周年はまさに横の繋がりを深める絶好の機会だ。若い世代をもっと呼びかけて参加して欲しい」と訴えた。
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