13日に日本でブラジル映画が公開される。「ストリート・オーケストラ(Tudo Que Aprendemos Juntos)」(15年、セルジオ・マッシャード監督)という、サンパウロ市エリオポリスのスラム街の子供たちによる管弦楽団の映画だ。その連絡をくれた知人は「またブラジルにスラム街の印象が付くね」と言っていた。
日系人を描いた映画の代表作として日本で挙げられるのは「汚れた心(Corações Sujos)」(11年、ヴィセンチ・アモリン監督)だ。「勝ち負け抗争」は大きな歴史の一つだが、戦後から現在に渡るまでの日系人の成功を描いた映画はあるのだろうか。
歴史的な事件を取り上げ、記憶に残すことも必要だが、功績を残すことも必要だ。大竹富江は放っておいてもブラジル人が映画化しそうだ(実録映画はすでに)。コロニア的にはジャクト農機の西村俊治、ドナ・マルガリーダ当りだろうか。(雪)
タグ:勝ち負け抗争