五輪=聖火が遂にリオの町に=市長も自らリレーに参加=ローマ法王のメッセージも

リオ五輪開催を2日後に控えた3日、リオ州を巡回中の聖火が一時的にリオ市を通過。エドゥアルド・パエス市長もニテロイ市から届いた聖火を受け取った後にリレーに参加、ローマ法王もメッセージを送るなど、本番直前の興奮が高まっていると3日付G1サイトなどが報じた。
リオ州での聖火リレーは7月27日から始まっており、2日はニテロイ市で一夜を過ごした。ランタンに入れられた聖火は3日朝、グアナバラ湾を船で渡った後、海軍兵学校前で、五輪選手のラルス・グラエルからリオ市長の手に渡された。
リオ市長に聖火を渡す式典には、リオ州知事代行のフランシスコ・ドルネレス氏や、ブラジル五輪委員会とリオ五輪委員会の会長のカルロス・ヌズマン氏も列席した。
海軍兵学校内でトーチに移された聖火は、パエス市長の手でサントス・ドゥモン空港隣のショッピングセンター、ボサ・ノヴァ・ホールまで運ばれた後、2人のランナーにより、シネランジア、シダーデ・ド・サンバ経由で、バイシャーダ・フルミネンセに渡った。
3日にリレーが行われたのはドゥッケ・デ・カシアス、サンジョアン・デ・メリチ、ニロポリス、ベウフォルド・ロッショ、ノヴァ・イグアスの各市で、リオ市内でのリレーは4日に再開後、5日の開会式に至る。
聖火の到着で一段と高まった五輪ムードを更に高めたのは、ローマ法王からのメッセージだ。同法王はそのメッセージの中で、リオ五輪に参加する選手や支援者達に「メダル獲得だけではなく、五輪精神に基づいた連帯を目指す」よう求めた。また、ブラジル人には「その快活さと接待力でスポーツの祭典を無事に開催できるよう」望むと共に、「今回の五輪が、より公正でより安全な国の建設のために手を取り合って働き、困難な時を乗り越えていくための機会となるように」とのメッセージも送った。
なお、サンパウロ市のアレーナ・コリンチャンス前では、女子サッカー2試合が開催されるために交通規制などが行われた事を不服とする男性が、入り口前で大声を上げ、バイクを倒すなどの威嚇行動を行ったため、軍警が身柄を拘束。イスラム国関係者を名乗って地下鉄を爆破すると脅すメッセージを携帯電話で流していたイタケータ在住の男性(35)も市警が逮捕、背景を調査している。