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五輪の現場から=(2)=マラカナンに舞え! なでしこサンバ

本紙移民の日特集号を手にする工藤さん

本紙移民の日特集号を手にする工藤さん

 リオ五輪開幕までいよいよあと1日――リオのマラカナン競技場で、南米大陸初の五輪が幕をあける。その開会式に出演する神戸在住のサンバダンサー工藤めぐみさん(30)も、連日のリハーサルに熱が入る。
 彼女のことを報じた6月18日付の本紙「移民の日特集号」を届けようと7月23日、彼女の所属サンバ・チーム「サルゲイロ」の練習場を訪ねたら、ショーを開催中だった。ファンや観光客へのサービスを行い、来年のカーニバルに向けてダンサーを厳しくふるいにかけていた。
 会場に着いて仰天、彼女は日本のTV局のカメラを何台も引き連れていた。「五輪開会式に出演の日本人女性ダンサー」の評判はうなぎ登り、まさに〃スター登場〃の様相だ。
 ショーで披露した華麗なダンスからは想像がつかなかったが、工藤さんは、開会式練習とサルゲイロの掛け持ちによる疲労、さらに今年特別に寒い冬のリオの気候に体調を崩し気味だったとか。
 でも「五輪開会式もサルゲイロも、限界まで頑張りたい」との思いが自分に休養を許さない。開幕を目前に「今は本番が待ち遠しいのと、頑張ってきた仲間との別れが近づいてきて寂しいのと、両方の気持ち。10代から通う大好きなリオで行われる五輪を盛り上げたい。今は体調も100%」と胸の内を明かした。(規)