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サッカー男子=初戦で痛恨の引き分け=数的有利も生かせず
5日の開会式を前に、ブラジリアのマネ・ガリンシャ・スタジアムで行われた男子サッカーのグループ・リーグ初戦で、ブラジルの五輪代表は南アフリカ代表と0―0で引き分けた。
ゲーム前半は静かな滑り出しで、引いて守る南アフリカに対し、ブラジル代表は6割のボール占有率で攻めたが、両チームとも決定的なチャンスがないまま0―0で終了した。
だが、後半14分に変動が起きた。相手方ディフェンダーのムヴァラが、この日2枚目のイエローカード献上で退場。これでブラジル代表は数的有利となった。
だが、ここから先のブラジル代表の試合運びはもどかしい。左からネイマールが相手のペナルティ・エリアに切り込んでも、相手方ディフェンダーのマークが厳しくてシュートが出来ず、パスを回しても得点に至らないシーンが続いた。
決定的に響いたミスは、23分に起きた。相手ゴール右隅にボールがこぼれ、キーパーも追えなくなった絶好のチャンスに、右フォワードに入ったガブリエル・ジェズスがうまく追いつけず、まさかのシュート・ミスを犯したのだ。
その後も、ガビゴルがゴール枠にオーバーヘッド・キックのシュートを放つも決まらず。キーパーのクーンをはじめ、数的不利な状況を捨て身の守備で防いだ南アフリカの健闘も光った。
南アフリカからのカウンターは危なげないもので、後半はほとんどブラジル代表が攻撃する展開だったが、決定的なチャンスがつかめないまま、無得点。後半45分が過ぎてロスタイムに入る頃には、スタジアムの観客からのブーイングも起きたが、試合は結局、スコアレスの引き分けに終わった。
ブラジル代表にとっては、終始試合を有利に進めながら、勝ち点3が奪えなかったことで後味の悪い結果となった。