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ワーゲンが集団休暇前倒し=部品供給業者との契約解除で

 フォルクス・ワーゲン(FW)が8日、座席などの部品を供給しているプレヴェント・グループとの契約解除と、10月に予定していた集団休暇を8月に前倒しする事を決めたと9日付伯字紙が報じた。
 プレヴェント・グループ傘下には従来からFWに部品を供給していた企業もあるが、同グループがそれらの企業を買収した15年初頭から、部品価格の交渉が難航したりして、部品の供給にも問題が生じていた。FWの3工場は今年だけで120日間も操業を停止、10万台以上の車の生産が滞ったという。
 FWでは、必要な部品を提供出来る別の会社を探すのに1カ月半程度かかると判断。サンパウロ州のサンベルナルド・ド・カンポとタウバテー、パラナ州のサンジョゼ・ドス・ピニャイスの3工場とサンパウロ州サンカルロスのエンジン工場は、15日から操業停止となる。
 これにより、同社の従業員1万8千人中、1万1千人は、15日から20~30日間の集団休暇に入る事になる。同社では、部品不足のため、1週間ほど操業が止まった状態だったが、この間の就業は休業または時短の扱いになっていた。
 FW側はプレヴェント・グループに対する訴訟も起こしており、同グループの工場などにある同社関連の資材の引取りなどを要請している。