11日、リオ五輪の女子柔道78キロ級のマイラ・アギラルが銅メダルを獲得した。ブラジル勢の苦戦が続く中、やっと三つ目のメダル獲得となった。12日付伯字紙が報じている。
マイラは前回のロンドン五輪で銅メダルを獲得しており、今大会では金メダルの有力候補と見られていた。午前中に行われた試合は評判通り順当に勝ちあがり、午後3時30分からの準決勝に進んだ。
だが、マイラは準決勝でフランスのオドレイ・チュメオに二つの指導を取られて敗れた。
気を取り直し、3位決定戦に臨んだマイラは、銅メダルをかけてキューバのヤレニス・カスティーヨと対戦。この試合を優勢勝ちしたマイラは、2大会連続で銅メダル獲得を果たした。
ブラジルの五輪史上、2大会連続でのメダル獲得例は男子には3人あるが、女子では初めてだ。
「欲しかった金メダルを取ることはできなかった。でも、同じことは前の大会でも起こったこと。私はメダルを取る価値のある選手だから、切り替えてしっかり戦わないといけないと思った」とマイラは銅メダル獲得を振り返っている。
これで、今大会のブラジル勢のメダルは、10メートル射撃(エアピストル)のフェリペ・ウーの銀、女子柔道57キロ級のラファエラ・シウヴァの金に続く、3個目となった。
だが、柔道の場合、ロンドン大会では男女で四つメダルを取ったのに、今回は二つに減った。今大会で最も期待されていた種目だけに、目標としていた総合で20個台のメダル獲得は危うくなりそうだ。前回のロンドン大会でのブラジルのメダル獲得数は、金3、銀5、銅9の計17個だった。
大会開始から6日目のメダル獲得数が金、銀、銅それぞれひとつずつという成績は、五輪開催国としては、68年のメキシコ以来、最悪の数字となっている。