保健省が11日、ブラジル人男性は女性ほど健康に留意しておらず、病院にも行かないとの見解を発表したと12日付エスタード紙が報じた。
リカルド・バーロス保健相は自身の健康に注意しない男性が多いのは外で働く人が多いからで、医者に行きたがらないのは生活習慣や文化の問題との見解を表明した。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、16歳以上の性別労働者数は男性が5億3700万人、女性が3億9700万人だが、労働時間そのものは病院に行かない理由とは言えない。04年の統計では、家事を含んだ女性の週間労働時間は男性より4時間多かった。14年の全国家庭サンプル調査での女性の週間労働時間は男性より5時間多かった。男性の家庭外での労働時間はこの間に44時間から41時間36分に減っている。
保健省は11日、男女の平均寿命7年の差を縮めるため、妊婦が検査を受ける時、男性も検査を受けるよう勧める「出生前計画」を打ち出した。医者や社会福祉士などのグループを作って指導するための「パイロット・プログラム」は1年前から始まっており、バイーア、リオ、パラナ、サンパウロ州が導入済みだ。保健省は12月までに800組の訓練を終える事を望んでいる。バーロス保健相は同計画は既存システムを利用するから、新たな経費はかからないと説明。「受診習慣のない人が受診し、寿命が延びることを望んでいる」とした。
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