リオ五輪が開幕して1週間以上経過したが、五輪2度目の週末は、ブラジル勢のメダル獲得や期待種目の上位進出などが相次ぎ、ブラジル全体が五輪に沸いた。14~16日付伯字紙が報じている。
ブラジルのメダル獲得数は12日の時点で金1、銀1、銅2と、開催国としては寂しい数だったが、14日には新たに銀1、銅1が一気に加わった。
これは、男子体操の個人(床)でジエゴ・イポリトが銀、アルトゥール・ノリが銅をとり、表彰台二つを独占するという、ブラジル体操界にとって初の快挙によるものだ。
この種目はイポリトの得意競技で、かねてからメダル獲得が期待されていたが、北京五輪以来、「体操界のエース」と呼ばれながらも五輪では結果が出せない状況が続き、厳しい批判にさらされていた。だが、今大会では、個人総合優勝の内村航平(日本)などが着地失敗などを繰り返す中、落ち着いた演技で待望のメダルを獲得した。
また、日系人のノリが銅メダルを獲得した。元来、鉄棒でのメダルが期待されていたノリだが、そちらでは決勝に進めず、床も、日本人選手が予選では彼の上位に3人いたが、決勝進出は各国2人までという規定に助けられての出場だった。だが、技の難易度を上げたことと、幸運を生かしてのメダルだった。
体操個人では15日のつり輪でロンドン五輪金のアルトゥール・ザネッテが、ギリシャの選手に敗れたものの、銀メダルを獲得した。
また男子ボクシング60キロ級ではロブソン・コンセイソンが14日の準決勝も勝ち進み、今日16日に金メダル獲得をかけ、ソフィアーネ・ウミア(フランス)と戦う。
またサッカーの準々決勝は女子が12日にオーストラリアをPK戦の末に、男子も13日にネイマールの今大会初得点などでコロンビアを2―0で下し、準決勝に進出。女子は今日16日にスウェーデン、男子は明日17日にホンジュラスと対戦する。
メダル有力競技のひとつ、ビーチバレー女子はラリッサ/タリタ組とアガサ・バルバラ組が揃って準決勝に進出。これにより、最悪でも銅メダルひとつ以上が期待できる結果となった。
同じくメダルの期待の高いバレーボールは、3連覇のかかる女子が予選では1セットも落とさずに決勝トーナメントに進出。今日16日に中国と準決勝を戦う。2大会連続銀の男子は既に2敗と苦戦中で、15日夜の対フランス戦に準々決勝進出がかかる。
また、ハンドボールも、男女共に準々決勝進出を決めている。特に女子は、優勝候補筆頭のノルウェーのいる予選A組を1位で通過している。
また15日朝は、遠泳(10キロ)で日系の沖本ポリアナが銅メダルを獲得した。
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