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メダリストらが強盗被害に=五輪よりリオ市の印象悪化?

 14日未明、リオデジャネイロ市南部のラゴア地区で、米国人水泳選手4人を乗せたタクシーが警察を装った男達に止められ、所持品を奪われる事件が起きた。
 米国オリンピック委員会によると、被害に遭ったのは、400メートルリレーで優勝した金メダリストのライアン・ロクテら4人で、ブラジル人水泳選手のチアーゴ・ペレイラから招かれてフェスタに参加後、タクシーで宿舎に戻ろうとして被害に遭った。
 強盗は銃を手に停車を命じ、床に伏せるよう4人に命じた。ロクテはこの命令に従うのを拒んだが、額に銃を突きつけられて両手を挙げている間に、全員の財布や現金などを奪ったという。強盗はロクテの携帯電話や選手証は盗まなかった。
 ロクテらは事件後、リオ市南部に設置された米国館に身を寄せた。4人は8月17日までブラジルに滞在する予定で、事件後の移動は防弾車で行う事になった。
 リオ五輪組織員会広報担当責任者のマリオ・アンドラーダ氏は15日、「同件はまだ捜査中で、見解を述べるのは時期尚早」だが、「選手達が事件に巻き込まれた事は、リオ五輪の競技には影響しないものの、リオ市と当局の立ち上げた治安対策に対する印象は悪くなる」との考えを示した。
 同氏は「今回の事件で暴力にさらされた米国人選手達にお詫びする」と述べた後、オーストラリアのオリンピック委員会が同国選手団に夜間の外出をしないよう要請した事に言及。自己防衛のための指示は各国の判断に委ねられている事も明らかにした。
 同氏によると、警察は既に米国人選手らから事情聴取を行っており、次の段階では、彼らを乗せたタクシーの運転手を探して事情聴取を行う予定だという。(14、15日付G1サイトより)