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ポケモン探しもほどほどに=サンパウロの公共機関が乗客に注意呼びかける

 サンパウロ州都電公社(CPTM)はブラジルでもブームを起こしている「ポケモンGO」のプレーヤー達に、駅のプラットホームでポケモン探しをする際に充分注意するように呼びかける張り紙をした。
また同社は17日に乗客に注意を呼びかけるべく、ゲームにちなんだキャラクターを作成したと発表。
 ポケモンを捕まえるためには、プレーヤーはスマートフォンのGPSを見ながら実際に屋外を歩き回る必要がある。プラットホームでプレーし、電車への注意が散漫になることを危惧したCPTMは、「どんなゲームよりも公共の安全の方が重要です」との張り紙をしている。

8月3日にブラジルで公開されたポケモンGOから着想を得て、CPTMはネコのモンスターを作り「お年寄り、妊婦、障がい者に席を譲りましょう」と呼びかけ、ゴミをポイ捨てするブタのモンスターの姿で、「ゴミはゴミ箱に」と伝え、改札の前で財布を探し、人の流れを止めるモンスターの姿で、スマートな切符の出し入れを呼びかけている。
 サンパウロ地下鉄も、インターネット上でポケモンGOに夢中になる乗客に注意を呼びかけている。
 サンパウロ州交通局(Detran)もこの流行にのって、「ゲームでさえも『飲んだら乗るな』と呼びかけていますよ。ブラジル人の皆さん!」とメッセージを出している。
 ポケモンGOは、7月5日にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで配信が開始されて以来、社会現象となり、配信元の任天堂の株価は高騰。ゲームのダウンロード数は、ツイッターや人気のデートアプリ、ティンダーさえ抜いた。
 だが、ゲームに夢中になり怪我をする人も、世界規模で続出している。子供にポケモンと名付ける親も現れ、人気のポケモンが出現する場所を突き止めた強盗がそこで待ち伏せ、ゲームのプレーヤーを襲ったりする事件や、シンガポールでは同国での配信が開始されないと批判した人が解雇に遭うといった事態も起きている。(17日付G1サイトより)