リオ五輪の公式な競技開始から11日目の16日、ブラジルはボクシング男子軽量級(60キロ以下)で金、一人乗りのカヌー1千メートルで銀をとり、メダル獲得数を金3、銀4、銅4の計11個に伸ばしたと17日付伯字紙が報じた。
男子ボクシングで金を獲得したのは、バイア州出身のロブソン・コンセイソン(27)だ。サルバドール市内の貧困地区で生まれ、13歳でボクシングを始めたロブソンは、才能を見出され、北京大会とロンドン大会にも出場したが、初戦敗退を繰り返した。国際試合の経験も積み、金を夢見て臨んだ今大会は、家族との時間さえ削り、試合に全神経を集中した。
準決勝で世界ランキング1位、世界選手権でも3回頂点を極めたキューバのホルヘ・ラザロ・アルバレスを下したロブソンは、決勝でも世界ランキング6位のフランスのソフィアヌ・ウミアを相手に熱戦を展開。第1ラウンド終盤で準決勝で出来た傷が開くアクシデントも起きたが、2ラウンドを先取。第3ラウンドも審判全員が優勢と判断し、優勝が決まった。
ボクシングでの金メダルはブラジル初の快挙だ。
一人乗りカヌー(カナディアン)1千メートルで準優勝したのは、やはりバイア州出身のイザキアス・ケイロス(22)だ。13~15年の世界選手権で6個のメダルを獲得しているイザキアスは、決勝戦でも積極的にレースに挑み、世界選手権王者のセバスチャン・ブレンデルに次ぐ銀メダルを獲得。
イザキアスは17日のカナディアン200メートル予選と準決勝を難なく突破し、18日の決勝に臨む。イザキアスは19日も2人乗りカヌーの1千メートルの予選に出場。あわよくば、20日の決勝では三つ目のメダルをと目論んでいる。カヌーでのメダル獲得もブラジル初の快挙だ。
今大会の集計には入らないが、16日には、8年前の北京大会の陸上女子400メートルリレーで4位だったブラジルが、3位だったロシアのドーピング発覚で3位に繰上げとの知らせも入った。
女子サッカーは準決勝でスウェーデンにペナルティで破れ、金への夢が断たれた。準々決勝では女子バレー(対中国、セット・カウント2対3)と女子ハンドボール(対オランダ、23対32)、男子水球(対クロアチア、6対10)が敗退し、メダルの夢が潰えた。
なお、体操男子個人の鉄棒ではフランシスコ・バレット・ジュニオルが、15日の女子個人平均台のフラヴィア同様、5位に入賞した。
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