日系人のセウソ・ヒデジ・アマノさん(38)が、19日に東京で開かれた「ワールド・スシ・カップ・ジャパン2016」で優勝した。アマノさんの包丁裁きやイクラ、マグロ、エビの芸術的な調理が日本人審査員に感動を与えた。19日付G1サイトが報じた。
2013年に始まった同大会は、農林水産省、一般社団法人「国際すし知識認証協会」がジャパン・インターナショナル・シーフードショーのプログラムの一環として開催している。
大会には仏国や米国などの寿司職人27人が参加し、18日の予選は江戸前寿司を披露。19日の決勝戦に進んだ20人は創作寿司を調理した。
アマノさんは大会後、「楽しかった」と涙ながらに語った。
ケープタウンのレストラン・ノブで働くパキスタン人で、2回目の参加のウスマン・カーンさん(32)は「簡単な大会ではない」という。今回初めて決勝戦に進出したカーンさんは、「他の職人と大会に参加するのは自分の技術を測る良い方法だ」と語った。
15年7月現在、8万7千店の日本食店が日本以外の国にある。農林水産省によると2年前は5万5千店だった。だが、外国の店舗では知識や技術もなく寿司を提供する事が多い。「多くの人がインターネットや本で調理法を学んでいる。この大会を通し、衛生や調理のレベルを上げる事を望んでいる」と世界寿司大会の会長が答えた。