兵庫県神戸市にある一般財団法人「日伯協会」理事の黒田公男(きみお)さんが17日に、入院先の神鋼病院で白血病のために亡くなった。享年86。お通夜は18日、葬儀は翌19日につつがなく行なわれた。
1931年に兵庫県加古川市で生まれ、関西学院大学卒業後、1954年に神戸新聞へ入社、81年に南米移住地を視察した。その縁で、91年から日伯協会の事務局長に就任、機関紙発行業務を担い、その後も理事として日伯関係の振興に貢献してきた。20年に及ぶ日伯協会への貢献が認められ、2010年に旭日双光章を受賞した。
移民史研究家として書著に『アローブラジル』『ブラジルへの虹』『神戸移住センターから見た日本とブラジル』がある。