リオ市のエドゥアルド・パエス市長が23日、エリゼウ・パジーリャ官房長官、ロドリゴ・ヴィエイラ同市交通局長と共に今大会の収支報告を行ったと同日付G1サイトが報じた。
それによると、五輪期間中にリオ市を訪れた観光客は117万人で、内47万人が外国人だったという。外国人観光客の出身地は米国とアルゼンチン、ドイツが、国内の観光客の場合はサンパウロ州、南大河州、ミナス州が上位を占めた。外国人観光客は1日平均424・62レアル、国内観光客も1日平均310・42レアルを費やしたという。
経済効果が最も高かった市南部では、売上が昨年同期比70%増。バーラ・ダ・チジュッカ地区は45%、市中央部と市北部は30%、チジュッカ以外の市西部は20%増だった。
パエス市長は、五輪期間中は世界中からの批判の声が止まったとして、大イベントの開催・運営能力がある事を証明したリオ市民やブラジル民に謝意を表明した。一方、国内外の保健機関やメディアがジカ熱で騒ぎ立てていた事を皮肉り、「ジカ熱にかからないためなら、リオにいる方がマイアミに行くより安全だった」とも語った。
パジーリャ官房長官も同市長に同調し、「期間中はジカ熱もテロも起きなかった」と発言。「外国人の90%が治安対策を評価し、大半が自分の国より安全だったと評価した」と語った。
なお、五輪にあわせて開設されたボウレヴァルド・オリンピコは好評を博し、延べ400万人以上が訪れたため、パラリンピックまでの期間中も催事を継続する。
五輪期間中の車の交通量は、公共機関利用を勧める声に応じた市民の協力で、1日平均5・6%減少した。104の道路が部分的に閉鎖されたりした事などに伴う違反は4342件、駐車違反のためにレッカー車で移動させられた車は2062台、調書をとられた車も3850台あった。
五輪会場を繋ぐ高速道BTRの利用者は、12日の85万5千人など、計1170万人に達し、会場移動の際のインフォメーション・サービス利用者は220万人いた。
新型軽量電車VLTは五輪期間中に3306往復し、72万1703人を運んだ。地下鉄も17日に112万1千人利用という新記録を達成。12、15、16、19の各日も100万人以上が利用し、3路線総計で1390万人を運んだ。
都電のスーペルヴィアも、セントラル・ド・ブラジル駅では36万3522人、エンジェニョ・デ・デントロ駅でも35万9086人が乗車するなどして、計1千万人が利用したという。
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