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サンパウロ市=タクシー料金統一化へ=水曜日から夜間・休日料金強制なし

 サンパウロ市役所が市内のタクシー料金を統一化した事に伴い、24日からは初乗り料金が4・5レアル、それ以降は1キロにつき2・75レアルとなる他、夜間(午後8時~午前6時)や休日の割増料金(バンデイラ2)適用も任意となる。統一化前の初乗り料金は一般のタクシーが5・65レアル、高級タクシーが6・75レだった。
 新条例は、通常タクシーやラジオタクシー、黒・高級タクシーの初乗り料金などを、全面的に統一した。また、市外まで運転した場合は50%上がる特別課金も廃止された。
 これらの措置は、Uberなどで減少したタクシー利用客の増加を目的としている。タクシーのカテゴリーは市内のタクシーが不足していた時期に、市南部のコンゴーニャス空港からホテルに向かう場合などを想定して作られた。
 サンパウロ市交通局は高級タクシーやラジオタクシー、法人タクシーの運転手の要求を受け、同条例を発表したが、個人タクシー労働組合のナタリシオ・ベゼーラ会長は「料金を引き下げただけでは現状は改善されない」と言う。「サンパウロ市内の個人タクシーとUberは別だ。Uberは税金も払わず、運転手も合法化されないままだ。状況は何も変わっていない」というのが、同氏の意見だ。
 サンパウロ市公共交通局のロベルト・ブレベローデ・シレル局長は、働く場所は合法的に働く全労働者にあるとした上で、「サンパウロ市役所としては、すべての条件を明確に示す事で、各利用者が最適なものを選べるよう願っている」と語った。(24日付G1サイトより)