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東西南北

 リオのエドゥアルド・パエス市長は23日、リオ五輪開催中に、同市の医療機関に診察を受けに来た人たちの中には、ジカ熱の疑いのある人は1人もいなかったと発表した。同市長によると、開催期間中、8681人が医療機関に診察に訪れ、その内の2133人が観光中の外国人だったが、ジカ熱の疑いは全くなかったという。大会前、国外のメディアがさんざん騒ぎ立て、世界の一流選手の中でもジカ熱感染を恐れてリオ行きを断念した人や、大げさな予防をアピールする人もいたが、やはり冬に蚊は少なかった。「マイアミに行くより、リオの方がずっと安全だった」とパエス市長は会見で皮肉った。
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 民主社会党(PSDB)のサンパウロ市市長選候補、ジョアン・ドリア氏が23日、南部カンポ・リンポの市立病院を訪れ、物議を醸した。同候補はロベルト・ワタナベ院長に「この病院はどうして〃肉屋〃と呼ばれているのか」と質問した。この様子はテレビカメラで録画されていたが、同院長が「その表現は不適切だ。ここは地域でも有数の病院で多数の人に対応している」と答えていると、ドリア氏が別の質問を始めた。現市政への批判も込めたかったのだろうが、市民の反応は?
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 ガゼッタ局など、計4局で30年近くにわたって放送されていた報道番組「コマンド・ダ・マドゥルガーダ」のジャーナリストで「ヴェン・コミーゴ」のキャッチフレーズで知られた司会者のグラール・デ・アンドラーデ氏が23日、83歳で亡くなった。死因は心肺の機能不全とされている。同氏は先週から体調を崩していたという。