連邦警察は24日、ゴイアス州の水道事業での不正契約をめぐり、民主社会党(PSDB)同州支部長のアフェニ・ゴンサウヴェス・レイテ容疑者らを逮捕した。25日付伯字紙が報じている。
レイテ容疑者のほかに逮捕されたのは、ゴイアス州の水道公社Saneago総裁で、マルコーニ・ペリーロ州知事(PSDB)の下で財務局長もつとめていたジョゼ・タヴェイラ・ロシャ容疑者で、同公社職員や企業経営者ら13人も身柄を拘束された。
連警によると、これらの人物は、Saneagoの事業契約に関する入札の際、便宜を図ったりした上、水増し請求で得た利益で贈収賄も行っていたとされる。問題となった事業は、経済活性化計画(PAC)のひとつに数えられるもので、連邦貯蓄銀行(CAIXA)や社会経済開発銀行(BNDES)からの借り入れで行われた。汚職対策省の調査によると、上下水道関連事業で疑われる水増し請求額は450万レアルに及ぶ。
450万レアルの内、230万レアルは、四つの企業を通し、2014年の知事、州議選に出馬したPSDBの候補や同党州支部への献金という形で支払われた。24日に家宅捜査を受けた企業のひとつ、Saneferは59万レアルを払ったことが判明している。
レイテ容疑者は、Saneagoとの契約締結を仲介した見返りにPSDBへの献金を要求していたという。その内の40~50万レアルは、14年の州知事選でペリーロ氏の広告を担当した会社に支払われたという。この選挙でペリーロ氏は2選を果たしている。
同件は、ここ数年話題を呼んでいるペトロブラスの不正契約と手口が似ていることから、「地方版ラヴァ・ジャット」として注目されている。
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