経営難に悩むサンパウロ市地下鉄が、今年上半期に乗車券の売上だけで270万レアルの損失を被った事が判明したと23日付エスタード紙が報じた。
サンパウロ市地下鉄の料金は3・8レアルだが、乗車券を購入する人へのつり銭が足りないため、3・75レアルや3・5レアルで販売するケースが相次ぎ、それに伴う収入減が270万レアルに及んだという。
つり銭不足による割引を行っていた駅は多く、極端な例では3レアルで売っていたケースや、3枚で10レアルという売り方をしていたケースもあるという。
上半期に販売した乗車券の数は5490万枚で、総額2億530万レアルの収入を得たが、1675万8185枚(30・5%)は、何らかの割引をして売られ、本来の売上額を270万レアル下回った。割引をして売った乗車券の割合は段々増えており、6月には59・7%に達している。上半期に売られた乗車券の平均価格は3・64レアルとなっている。
サンパウロ市内を走るバスの場合はどの位の割引を行っていたか、明らかにされていないが、都電(CPTM)の場合、割引販売した乗車券の数は1915枚、損失額は133・25レアルと報告されており、地下鉄での損失額270万レアルが群を抜いている事は明らかだ。
タグ:PT