ジェラウド・アウキミン知事が23日、サンパウロ市西部と南部で工事中の地下鉄5号線と17号線(モノレール)の民営化を決定した。サンパウロ州交通局は今年中に、27・5キロ、25駅の交通網工事と30年間の運営を担う企業を決めるための入札を行う意向だ。25日付エスタード紙が報じた。
2線の民営化は、州内の民営化決定の責任者であるサンパウロ州民営化計画(PED)審議会の会議で決定した。サンパウロ州交通局のクロドアウド・ペリシオーニ局長によれば、2線の経営権委譲は来年7月までが目標だという。
これは、5号線に新設する9駅の完成が2017年後半に予定されているためだ。同局長は「新駅は最初から、コンソーシアムが運営するのが望ましい」とした。10駅目(カンポ・ベロ)は18年3月の完成が見込まれている。
地下鉄5号線は現在、市南部のカポン・レドンド~サントアマーロ間の9・3キロ、7駅が機能している。同線はシャッカラ・クラビンまで延長され、地下鉄1号線のサンタ・クルス駅、2同線のシャッカラ・クラビンで乗換えが可能になる。17号線のモノレールについては14年、7・7キロ、8駅の利用を17~18年に開始することで合意が成立している。これら2線はカンポ・ベロ駅で接続される。
サンパウロ市の地下鉄公社の見積もりによると、これら2線の完成後の推定利用者数は99万5千人とされている。「民間経営にすれば、経費はより安くなるはずだ。現行通り公社として運営すると、入札法による規制や、公社ゆえの面倒な手続き上の問題も生じるため、サンパウロ州政府が管理・運営するのは難しい」とペリシオーニ氏は語った。
州政府は、サンパウロ市東部のヴィラ・プルデンテ~サンマテウス間を結ぶ地下鉄15号線(モノレール)の民営化問題も今年中に結論を出す意向だ。
タグ:アウキミン