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開会式の様子
開会式の様子

賑わう歴史ある花の祭典=第25回アルジャー花祭り=節目を祝う特別展示続々

 汎ズットラ花卉生産者協会(ALFORD、玉田剛会長)が主催する「第25回アルジャー花祭り」の開会式が20日午前10時からサンパウロ州アルジャー市のアフロード展示会場で行われた。四分の一世紀の間に特に人気のあった展示が特別に再現され、来場者に好評を博していた。

 会場内に設置されたステージ前の大太鼓で会いバイア川筋清流太鼓の一本打ちが披露され、会場から大きな拍手が起き、開会式が始まった。玉田会長を始め仲前隆博在聖総領事、アルジャー市アベウ・ジョゼ・ラリーニ市長らが出席した。
 玉田会長は「この祭りの計画、運営に携わる全ての人、この雨天の中来てくれた人に感謝します。25年という長い歴史を持つ祭りが開催できて嬉しい」と挨拶した。
 さらに、生物研究所(IB)の斉藤マリオ氏の研究により、「ランの成育を害するプラーガ(ダニ)を食べる益虫(ácaro rajado=ナミハダニ)を増やすことで、農薬散布を大幅に減らすことが可能になった」と玉田会長は高く評価した。
 中前在聖総領事は挨拶で「25年は一世紀の四分の一。歴史あるイベントの成功を祝います」と祝福した。開会式後にテープカットされたメインパビリオンには、すぐに人が溢れ、色とりどりの展示を楽しんだ。
 今年のテーマは「25周年」で、第一回目から特に人気のあった展示を25周年版として特別に飾り付けた。3カ月前から準備を始め、花や植物で出来たクリスマスツリーや龍、花を運ぶ新幹線などが凝った作品が飾られている。その前で記念写真に興じる参加者も多く見られた。
 メインパビリオン内に入ってすぐ、「25」の大きな数字の模型の下にピンクと赤の花が縞上に飾られた。また、生け花香月流の作品も人々の関心を集め、一際目立っていたのは大きな松と梅で飾られた作品だった。生徒全員で手がけたもの。
 生け花香月流二代目家元の藤原博子さん(70、山口)は、「25周年を記念して作品を作りました。入り口すぐ左には松と梅が飾られています。今年は生徒たちの成長が見られて嬉しい。見る人たちを平和にしてくれそう」と語った。
 上田コウイチさん(57、三世)と妻のジュンコさん(55、三世)は今年初めて来場した。「とても良い祭り。次に来た時は花を買いたい」と微笑んだ。
 この花祭りは27、28、9月3、4日も開催される。会場住所(Av. PL do Brasil, km4,5, Fazenda Velha, Aruja)。全日午前8時半~午後6時、入場料は24レアル(前売り18レ)、8歳以下無料、60歳以上と学生は半額。