YOSAKOIソーランの専門家、染谷栄作さん(67、福岡)がJICAシニアボランティアとして先月から着任している。同分野の派遣は2007~09年以来2度目。40年前には駐在員として当地に滞在した同氏は、「恩返しがしたい」と意気込んでいる。
染谷さんは社交ダンスという趣味が転じ、退職後からYOSAKOIソーランを習い始めた。知人に愛好者がいた縁で週に2、3回、4年半の稽古に励んだという。パナソニックに勤務していた20年代の頃には当地に数年間駐在しており、「日系人の方に大変世話になった」と回顧。そうした思いが応募のきっかけになった。
任期は2年だが、最大の目標は来年7月に行なわれる『第15回ブラジルYOSAKOIソーラン大会』の成功だ。「本場・札幌では200チームが出場し200万人を動員する。それに負けないような盛り上がりでも当地でも」と力をこめる。
「日系人でもリズム感を持った人が多く、技術吸収は早い。観客にとっても見ごたえのある演目を披露できるのでは」と印象を語り、「特に青年世代に面白さを伝えたい。要請があればどこにでも指導に行きます。高齢者にもレクリエーションの要素を交え対応できれば」と呼びかけた。
問い合わせは受け入れ団体のブラジルYOSAKOIソーラン協会(電話=11・3287・8333/3541・1809、住所=Av. Brigadeiro Luis Antonio, 2367)まで。