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25日も石油業界従事者らの集会に参加したルーラ氏だが(Ricardo Stuckert/Instituto Lula)
25日も石油業界従事者らの集会に参加したルーラ氏だが(Ricardo Stuckert/Instituto Lula)

連警がルーラを起訴へ=グアルジャーの住宅の件で

 連邦警察は26日、パラナ州連邦地裁に対し、ルーラ元大統領ほか計5人を、サンパウロ州グアルジャーの三層高級住宅を媒体とする贈収賄や資金洗浄、名義偽証などの容疑で起訴した。26日付伯字紙サイトが報じている。
 起訴されたのは、ルーラ氏と夫人のマリーザ氏、ラヴァ・ジャット作戦被告でもあるOAS社元社長のレオ・ピニェイロ氏、OAS社設計士のパウロ・ゴルディーリョ氏、ルーラ研究所所長のパウロ・オカモト氏だ。
 連警は、ルーラ夫婦は「エディフィシオ・ソラリス」内の三層高級住宅164―A号改築などで約243万レアルの恩恵を受けたと見ている。
 それによると、ルーラ夫妻は、改修費で約77万レアル、家具で32万レアル、電化製品で約2万レアルの便宜を受けたという。また、2011~15年にルーラ氏がグラネロ社の倉庫に預けていた所持品の管理費(月2万1500レアル、計130万レアル)もOAS社が払っていた。
 連警のマルシオ・アドリアーノ・アンセルモ捜査官によると、ルーラ氏は3月4日に行われた事情聴取の際、ゴルディーリョ氏のことは「知らない」と供述したが、その後にルーラ氏が同氏の横で勢いよく酒を飲み干す写真が流出しており、供述が嘘であったことも判明したという。この写真のことはゴルディーリョ氏も、娘に宛てた携帯電話のメッセージで「(アチバイアにある農園で)ルーラ氏と会い、酒宴を持った」と記していることが確認されている。
 現在、上院ではジウマ大統領の弾劾裁判が進行中であり、この起訴はジウマ氏側にはダメージとなりそうだ。