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東西南北

 ジウマ大統領の弾劾裁判などもあり、なかなか話題になりにくいサンパウロ市市長選だが、26日からはテレビでの政見放送もはじまった。それぞれの候補の持ち時間は、現在は支持率5位のジョアン・ドリア氏が3分6秒と最も長い。現在支持率1位のルッソマノ氏の持つ1分12秒の約3倍近い放送時間を持つドリア氏が、どこまで巻き返すかに注目が集まっている。現市長のハダジ氏は2分35秒、支持率2位のマルタ氏は1分57秒と十分な時間を持っているが、3位のエルンジーナ氏はわずか10秒。元市長ながら、短時間しかないエルンジーナ氏がどこまでの支持を集めるかも気になるところだ。
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 なにかにつけ故障でよく止まるのは、サンパウロ市地下鉄の悪い意味で目立つ特徴だが、最新のデータによると、2015年に1、2、3、5号線の4線で起きた大きな故障の総数が、2010年の2・5倍になっていることがわかった。10年は30回だったものが、15年には76件にのぼっている。16年は上半期だけで既に44回を記録しており、過去最悪を更新しそうな勢いだ。しかも不況による収入源で設備投資も年々落ちているのが実態だ。状況はさらに悪くなるか。
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 サッカー全国選手権は五輪組が戻って初の試合を週末に行うが、金メダル立役者のひとりのガビゴルはサントスでの試合には出ず、イタリアに渡った模様。インテル・ミランへの入団が決定的と言われている。一方、ガビゴルと前線を組んだガブリエル・ジェズスはパルメイラスに戻り、ブラジリアでフルミネンセとの試合に出場予定だ。