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手を取り合う出演者、文協関係者ら
手を取り合う出演者、文協関係者ら

文協支援の歌謡祭を立案=「手を取り合って」と中平さん

 資金不足のため改修が遅れている、文協ビル地下の文化空間プロジェクトに関し、歌手の中平マリコさんが慈善コンサートを企画した。文協大講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で11日午後1時から、『第1回さあ~始めよう みんなで手を取り手を結び 文協文化ホールを完成させよう』を行なう。
 中平さんの呼びかけに日本舞踊の花柳流金龍会、レキオス芸能同好会、歌手の伊藤カレンさん、健康体操協会らが賛同。彼らがステージを彩る。収益は改修資金に充てられ、入場料は30レアル、出演者も同額を寄付する。
 全伯ツアー13年目を迎える中平さんが、日系社会への溢れんばかりの熱い思いを具現化した。日本文化を継承し次世代に伝えてゆくためには、「文化ホールの完成が必要」とし、「今を生きる皆さんと共に歩んでいきたい」と熱意を語る。
 出演者は自己完結で公演するのではなく、前後の出演者と手を取り合うように共演し、共同イベントという色合を全面に出す。ショーを通じ「人は一人では生きていけない」ことを伝える狙いだ。
 イベント自体も「複数回開催したい」と中平さん。「『自分たちで日系社会を守りたい』という次世代の気付きになれば」と期待し、「点と点が繋がり線となり、手を取り合って大きな輪となり広がってほしい」と目を輝かせた。
 当日は弁当販売も。問い合わせは文協(11・3208・1755)まで。