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ネイマール(右)との攻撃の軸を期待されるジェズス(左)(Ricardo Stuckert/CBF)
ネイマール(右)との攻撃の軸を期待されるジェズス(左)(Ricardo Stuckert/CBF)

セレソン=背番号9に19歳ジェズス=ロナウドの後継者、遂に登場か

 ブラジル・サッカー連盟は30日、9月1日と6日に行われるワールドカップ南米予選に出場するセレソン選手の背番号を発表した。
 今回、最も注目されたのは、背番号9を、今回はじめて本代表に選出されたガブリエル・ジェズス(19、パルメイラス)が背負うことになったことだ。
 ジェズスは昨年あたりから、「ネイマール級の大物フォワード現る」と国内で騒がれはじめ、今年は10代にして早くも全国選手権で得点王のトップを走る大活躍を見せている。その評判を前に、欧州の強豪チームが続々と獲得合戦を繰り広げた結果、来年からイングランドのマンチェスター・シティに移籍することも決まっている。
 背番号9といえば、200年代にあのロナウドがつけていた番号だ。彼がセレソンを離れて以来、セレソンは絶えず「9番不足」、つまり、「点取り屋の不在」を叫ばれ続けていた。ここ数年間はこの番号をつける選手がめまぐるしく変わり、10番をつけるネイマールと組む選手がいないと指摘され続けていた。
 もしジェズスが9番をものにするような活躍ができれば、これまでネイマール頼みだった攻撃が楽になり、本来ゲームメーカー型のダグラス・コスタ(今回不出場)やウィリアン、フィリペ・コウチーニョといった選手たちが無理に点を狙いにいかなくてすまなくなるようにもなる。
 9番を背負うことに関しジェズスは、「責任のかかる番号で、すごくうれしい。偉大な選手がつけ続けた番号だしね。特に僕にとっては、やっぱり、ロナウドがずっとつけていた印象がある。彼こそ、僕にとってのお手本だった」と喜びを語っている。
 背番号11をつけて臨んだリオ五輪では、センターフォワードを守ることへの緊張感から得点のチャンスをつぶしたことも多く、批判も受けたが、終わってみれば、ネイマールの4点につぐ3得点を記録して金メダルに貢献した。彼が9番で定着するようになれば、セレソンにとっては大きな強みとなる。
 また、五輪中にジェズスと共にフォワードを組んだもうひとりのガブリエル、30日で20歳になったばかりのガビゴル(インテル・ミラン)は21番を背負う。
 試合は1日が敵地でのエクアドル戦、6日がホームでのコロンビア戦となる。(29日付グローボエスポルテより)