ダッタフォーリャの最新の世論調査によると、サンパウロ市市長選に関し、ルーラ前大統領、ミシェル・テメル大統領代行、ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事の3人が候補者の後ろ盾をしていると知った場合、いずれも「拒否したい」という感情の方が「支持したい」を上回っていることがわかった。27日付伯字紙が報じている。
この中で一番拒絶率が高いのがルーラ氏だ。ルーラ氏はサンパウロ州内の豪邸改築費がラヴァ・ジャット作戦での収賄容疑をかけられ、起訴もされた。同氏支援の候補を「支持したくない」は73%に達し、「是非支持したい」の11%、「多分支持する」の14%をはるかに上回った。ルーラ氏が支持する労働者党(PT)の現職のフェルナンド・ハダジ市長は支持率4位で、再選に向け、苦しんでいる。
テメル氏も、「支持したくない」が65%で、「是非支持」の7%、「多分支持」の23%を大きく上回った。
テメル氏が支持するのは同じ民主運動党(PMDB)のマルタ・スプリシー氏で、元々は長きにわたるPT党員で市長の経験もあるため、テメル氏の後ろ盾に関係なく知名度は高い。現時点での支持率は2位だ。
PMDBといえば、五輪終了直後のリオでは、同党のエドゥアルド・パエス市長も後ろ盾となった場合の拒絶率が61%と高い。同氏の推すペドロ・パウロ氏は世論調査で現在5位と苦戦中だ。
また、アウキミン知事は、「支持したくない」51%、「是非支持」16%、「多分支持」28%と、他の2氏に比べると拒絶感情は低いが、同氏と同じ民主社会党(PSDB)のジョアン・ドリア氏は支持率5位と出遅れぎみで、「アウキミン効果」がもう少し欲しいところだ。
同時発表されたアウキミンサンパウロ州政府の最新の支持率は、「よい」と「悪い」が31%で並び、普通が36%だった。
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