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慰霊碑に参拝したあかま総務副大臣
慰霊碑に参拝したあかま総務副大臣

あかま総務副大臣が来伯=開拓先没者慰霊碑を公式訪問

 地デジ協力10周年記念式典に出席するため来伯したあかま二郎衆議院議員(総務副大臣、内閣府副大臣)は、29日、イビラプエラ公園内にある開拓先没者慰霊碑と日本館を公式訪問した。
 午後2時半頃到着したあかま議員は、山田康雄県連会長から慰霊碑建立経緯について説明を受けると真剣に耳を傾け、深々と合掌、献花を捧げた。さらに伊藤誠施文協日本館運営副委員長らの案内で日本館を視察した。
 日系社会の抱える様々な課題に話が及ぶと、日本でも若い世代への伝統文化継承や言語の乱れなどがあるとして問題を挙げ、「自国のことをより深く考えさせられる」と感慨深げに語った。
 本紙の取材に対し、あかま総務副大臣は、「地デジ協力にあたって、ブラジルを基軸として、他の中南米諸国との積極的な協力関係を築きたい」と意気込みを見せる。
 総務省としては通信技術を活かしたインターネット(IOT)による貨物管理システムなど、国民生活の向上に貢献できる分野があると見ており、パラナ州では洪水が発生した際の情報集約のための河川管理システムが試験導入されているなどの協力実績もある。
 また、日系社会については「世代や分野によっても課題の捉え方は様々。今回の来伯を通じ、どのように寄り添い、いかなる貢献ができるかを、意見交換を通じて理解を深めたい」とした。