連邦検察庁の副長官がテメル大統領代行(当時)に対する抗議デモに参加したことが発覚し、8月30日に辞職を申し出ていたことが明らかとなった。8月31日付伯字紙が報じている。
これは、検察庁のエラ・ヴィエコ副長官が今年の6月に、ポルトガルで行われた、当時のジウマ大統領を擁護する市民デモに参加し、そこで自ら「フォーラ(やめろ)、テメル」の垂れ幕を持っている様子が映ったビデオが、ネット上に流れたことを受けてのことだ。
エラ氏は、そのビデオに映っていたのが自身であることを認めた。同氏によると、「6月に休暇でポルトガルに行った際に参加した」とのことだった。
Veja誌によると、エラ氏がデモに参加したのは「テメル氏の名前は報奨付供述の中でよくあがっており、彼のような人物には大統領になってほしくないと考えた」からで、「検察庁内には私と同じ意見の人も多い」と述べているという。
エラ氏はロドリゴ・ジャノー長官の任命で13年に副長官に就任。高等裁判所への起訴などを行う役職にあった。
これを受け、検察庁はエラ氏の処分について発表した。それによると、同氏は副長官職を下りるが、それは免職ではなく降格で、以降は副捜査官の扱いとなる。