CIATE(国外就労情報援護センター、二宮正人理事長)は11日午前9時から、文協貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で、『2016年度CIATEコラボラドーレス会』を開催する。
「日本で働く日系ブラジル人労働者のこれから―新たな展望」と題し、日本から複数の専門家が来伯し、様々な角度から日系ブラジル人を取り巻く諸問題について、講演を行なう。
案内のため来社した永井康之専務理事は、「年金受給資格の短縮化など、日本での就労経歴のある日系人には耳寄りな情報も。労働力不足に悩む日本。四世ビザや労働政策における新たな兆しが見えるかもしれない」として参加を呼びかけている。
シンポジウムは一般公開され、入場無料。プログラムは次の通り(講演者およびテーマ、敬称略)。
午前9時=二宮正人(CIATE理事長)開会の辞。9時20分=尾崎正利(青森中央学院大学教授)「東海地域におけるブラジル人労働者の紛争処理」。10時=ヴィトール・オガワ「日本のブラジル人コミュニティのためのメディアの発達」。室橋剛(市原学園長)「日本の少年院における外国人処遇について~ブラジル人少年の処遇を中心として」。
午後1時20分=ホジャ・カツジ・カツヤマ「日系三世・四世の新たな展望と日本文化との絆」。2時=大西康之(厚生労働省職業安定局次長)「最近の日本の雇用情勢と日系人対策について」。
3時半=島村暁代(信州大学隼教授)「日伯社会保障協定に関する一考察 日本の法制度を中心に」。4時10分=杉浦マルコス「ブラジル日系人デカセギにおける異文化問題―自分の経験から公共政策を考える」。4時50分=堀坂浩太郎(上智大学名誉教授)「ブラジルの現状と在日日系の存在」ほか。
また6、8日には、前専務理事の大嶽達哉氏が来聖し、日本からの書類の取り寄せなど各種法律相談に応じる。申し込む、問い合わせはCIATE(11・3207・9014)まで。
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